IBMの大和研究所で開発されていたスクエア型の「ThinkPad」の最終モデル。このモデルの一つ前のX60がでてしばらくしたときに、ちょうどIBMがLenovoへPC事業を売却した。LenovoはIBMのロゴを使うことを一定期間許されていたのだが、意外とユーザーに抵抗感がなかったためX61からはLenovoロゴで勝負した。
ただ一部のユーザーには受け入れられず、闇市場?でIBMロゴのシールが販売され張り替えるユーザーが続出したモデルでもある。
ThinkPadシリーズは、とにかく丈夫ということで有名で、そこまでするのか?という拷問テストをクリアした物だけが市場に出荷されている。
このノートをかなり長いこと使っているが全然壊れない。発売は2007年であり、17年経過した。よくもまぁこんなに長持ちする物だと感心している。
このノートパソコンは、以前勤めていた会社の故障品から作り上げた物だ。
当時の会社では、丈夫で比較的安いPCとしてThinkPadを標準で採用していた。
丈夫とはいえ荒っぽい使い方をして壊す人が多かった。落下なんかは日常茶飯事だ。液晶が割れた、コーヒーをこぼした、キートップをどこかに無くした。バッテリーの接続端子が曲がった。など、ありとあらゆるトラブルに見舞われた。経験した会社の中で最も社員の質が悪い会社だったので、対応コストも含めて余計なコストがシステム部門にかかるのである。始末書を何度みたことか。。。
(ちなみに今の会社は過失で壊してしまうこともあるけど「まぁ運が悪く仕方ないよね!」で済ませられるほど丁寧に扱ってくれる。ホント会社によって全然違う)
もちろん故障のたびに修理に出していたのだが、頻繁に壊されることを前提に3年以上経過した物は費用対効果で新しいPCへ交換していた。
ThinkPadシリーズの良いところは、保守マニュアルが公開されていることである。表だってサービスしていなかったが、保守パーツを自分で注文することもできた。
そのため自分で修理して使うこともできた。
会社には沢山の壊れたThinkPadがあり、廃棄するPCの上質な部品を集めて作ったのがこのPCである。もちろんバッテリーも最もサイクルカウントの少ないものを選別した。そのPCがここまで持っている。自分でも驚きだ。
当時のスペックは「Core 2 Duo T7100 MEM:512MB HDD:80GB」である。Windows XPが動作していたが、現在はWindows10で使用している。標準と変わったところと言えば、壊れたThinkPadから増設メモリー1GBx2枚を拝借したことと、自宅に転がっていたSSD:128GBと交換したくらいで、コストは全くかかっていない。
但しSSDアクセス高速化のため、保証外の野良BIOSを導入している。
意図的に32Bit版を入れることでメモリーを節約している感じだ。
使用感だが、ちょっと遅いという感じで今でも特段支障はない。Wi-Fiは802.11n(Wi-Fi4)のドラフト版で規格が決まる前のものなので、当時の法律の縛りで最大144Mbpsまでだが転送が遅いと感じたことはほとんど無い。ディスプレイが1024×768なので、少々狭いのが難点位だろうか。
普段は自作PCをメインに使っているのだが、サブとしてメールとブラウザを使うくらいでは何ら問題は無い感じだ。
Windows10が来年でサポートが切れてしまうが、残念ながらこのPCはWindows11を入れることはできない。まぁ元々サポート外だが。。。
メモリーを増やしてゴニョゴニョすれば行けそうだが、さすがにPCを交換した方が安上がりな気がする。Linuxも考えたが同じようにメモリーが少々足りない感じだ。さすがにそころそ引退をさせようと思う。
あと1年、大事に使っていきたい。
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