PostPet

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20世紀を代表する異色のメールソフトといえばPostPetである。
かわいいペットが自分の代わりにメールを運ぶソフトで、例えば自分の所に相手のペットが来ると、おやつをあげたり体を洗ってあげたりしてかわいがることができた。なぜか殴られるという機能もあった。するとペットから「ひみつ日記」なるメールが届いて、相手に何をされたか、どう思ったか等がわかるようになっていた。最大の特徴はメールを運び続けると年を取り?死んでしまうというものだった。

自分が買ったのはPostPet 2.0だった。当時このソフトを購入するとライセンスが2つ用意されており、仲の良い二人が楽しめるようになっていた。このソフトは相手がいないと全く楽しめないので、それなりにリア充でないと意味の無いソフトでもあった。
当時プロバイダーのSo-netが月額300円でポストペットパークという会員サービスも提供していて、いろんなイベントに参加できた。特に「コンパでGO」というイベントはペット同士でカップルになるとお互いのメールアドレスを交換しあってメル友になれるというものだった。結構盛り上がっていた記憶がある。
当時So-netはプロバイダーの会員であればポストペットパークは無料で、これを売りにして会員を増やしていた。後日、自分は他のプロバイダーに変更するために解約しようとすると「お願い。せめてメールアドレスだけ維持しない?月額200円でいいから」(意訳)というメッセージがでたため引き続き使うことにすると、ポストペットパークも引き続き無料だった。100円安く維持できていた。

PostPetのバックアップは今思えば非常にワイルドで、”C:\Program Files\PostPet for Windows ver. 2.0″フォルダをそのまま別フォルダにコピーすればバックアップ完了である。
レジストリやら何やらは一切使っていなかった。
一応ちゃんとしたメニューからバックアップもできるのだが、復元はバックアップされたフォルダをインストールフォルダに自分で入れる手順だったので結局同じだった。

今回たまたまバックアップファイルを見つけたので、Windows10で動くかどうか試してみた。
ワイルドな形でのバックアップだったのでexeファイルもあった。そのまま起動してみる。
なんと問題なく起動した。Windowsの互換性驚くべし!である。

非常に懐かしい。
試しにメールでも送ってみようかと設定を見てみたけど、今ではもう送信できないことが分かった。
今では当たり前のSMTP認証だとかすら対応しておらず、セキュリティーの問題で設定することが不可能な状態だ。無理矢理送ろうとすれば、自分でメールサーバを立ち上げるしか無さそうである。

当時自分はペットが亡くなるまでメールを続けようと思っていたけど、周りの方が飽きてしまい結局そのままとなってしまった。

イヌはなかなか死なないらしく、435通送ってもまだまだのようだ。年齢9259日はPostPet至上最高齢かもしれない。
日付を逆算すると1999年2月27日にインストールしたらしい。
それだけ歳を取ってしまったようだ。。。

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