2000年頃を境に1900年代は白いPC(オフィスグレー)が多かったが、2000年頃になるとオセロのように一気に黒いPCが主流になった。
自作機のケースも白の方が圧倒的に多かったが、一気に塗り変わってしまった感じだ。
過渡期にはモニターは白、ケースは黒、ただ内蔵のCD-R装置とフロッピーディスク装置は白、とパンダのような色柄の自作機もよく見られた。
ちょうど牛柄の段ボール箱で有名なGATEWAY2000というメーカーがあったが、中のPCは白が基本だった。もしも黒だったら今でも残っていたかも知れない。
ブラウン管モニターは、ほぼ白が基調だった。黒はほとんど見かけることが無く消えてしまった。
インターネット老人会の会員は、ほとんどが白いPCで「横置き」だったことだろう。「縦置き」の白いPCもそれなりにあったが、意外と短く数年の流行だった。
タワー型サーバーについても当初は白が主流で、こちらも同じように黒へ移行していった。ラックマウント型は最初から黒が主流だったが、白もそれなりにあった。2000年前後までは、まだまだノート型パソコンは高価だったが、こちらは黒や濃いグレー系がほとんどだった。白いPCはあまり見かけなかった。
1990年代は喫煙者が多く分煙などされていない時代だ。そのため白いPCはヤニ汚れが酷かった。当時から中古品市場はあったが汚れが目立つPCが大半だった。今は分煙が主流で黒PCなので汚れが目立たずに良い。
モニターに映す文字はといえば、MS-DOSは黒い背景に白い文字が基本だ。対してWindowsは白い背景に黒い文字が基本である。
PCの色とちょうど同じように逆転しつつある時期である。モニターの白い縁に白い背景だと、やや落ち着かない色合いだった気がする。
なぜ黒いPCが主流になったのかは分からないが、もしかしたらこの辺が理由なのかも知れない。
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