1995年11月23日(木)は、間違いなく日本のPCに歴史を残す日だ。
深夜0時から販売するためPCショップが店を開け、秋葉原はマニアと報道関係者で大変なお祭り騒ぎとなった。
朝のニュースはこの狂騒の報道だらけだった。
勤労感謝の日だったので徹夜で入手して、そのまま自宅にタクシーで帰宅した人も多かったと聞く。
良くわからないけど祭りなので、ソフトだけ買って本体を所有していなかった人とか、さらに謎のCDを自宅のオーディオに突っ込んでみた人だとか、今だとあり得ないようなエピソードが沢山ある。
自分はこのお祭りには参加せず、当日はインストールのための事前準備だけ整えていた。翌24日は通常の出勤日だったのだが、仕事をさぼって某家電量販店へ買い出しに行った。
もちろん謎のソフトを持って会社に戻ったので、見つかってちょっと怒られた記憶がある。。。
NEC用アップデート版を購入したのだが、もちろんCD-ROM版だ。フロッピーディスク版よりCD-ROM版の方が価格が安く、定価13,800円だった。それに加えてPlus! 6,800円も一緒に購入した。
後日仕事でフロッピーディスク版を10台位インストールしたことがあるが、それはそれは地獄のようだった。
PCを5台くらい並べて一気にインストールをするのだが、まるでモグラたたきのように次々にディスクを求められ、「ディスクが違います」とか怒られている間に隣のPCも催促してくるのである。散乱したフロッピーディスクでどれを入れているのか分からなくなってしまう状況だった。後にも先にもこれが最後だったが、もう絶対やりたくない。CD-ROM最高である。
Windows95のインストールは11月24日(金)の22時頃から開始したと思う。
最初からAドライブはまっさらな状態で、アップグレード確認のためのチェックが終わると一気にインストールが始まった。
CD-ROM版だったので、必要な項目さえ入れてしまえば自動で入って楽ちんだ。
最新機種だったのでインストール自体は20分程度で終わったと思う。
意外とあっけなかった。
「ちゃちゃーん」という起動音と同時に最初に表示された画面は衝撃だった。
全くコマンドを打つ必要も無く、電源を入れれば美しいグラフィカルな画面が表示され格段に使いやすそうだった。
まさに時代が変わった気がしたし、基本的に画面の操作方法はこの頃から変わらない。
とても新鮮で色々と操作していたら朝を迎えていた。
今ではちょっとしたコマンドも打てないエンジニアが多いらしい。
ある意味、この日を境としてコマンドラインに全く抵抗が無い世代が老人会主要メンバーであろう。
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