2024年「余市マイウイスキーづくり」懇親試飲会 後編

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本編から続く

あっという間に1時間が終わり、急いで向かったのは「ニッカミュージアム」である。
ここにあるのは有料試飲コーナーだ。もう一つの楽しみなのである。

早速、中に入ってみると中は大きく変わっていた。昔は小さなポットスチルが迎えてくれたのに大きなスペースへと変わっていた。
手慣れた感じで奥に進むと、そのポットスチルは有料試飲コーナーへと移動していた。

場所は変わらないが、少々勝手が変わっていた。昔はメニューブックがあり、それをめくりながら珍しいお酒を探す楽しみがあったのだが、今は入口にメニュー表が貼ってあるだけだ。工場に来る人を捌ききれないのであろう。

ちょっ!数が少ない!
ここで飲むべきお酒は「シングルカスク余市10年」しかないだろう。
昔は竹鶴21年とか、シングルカスク余市25年とか、ちょっと買うには高すぎるが工場価格でお得に飲めたものだが気になる物が無い。さすがに樽不足である。
ブッシュミルズとかアイリッシュウイスキーだから、マッサンとも全く関係が無い気がするが。。。

ちなみにウイスキーのスペルだが
ニッカはスコッチウイスキーの流れから来ているので、WHISKY
ブッシュミルズは、WHISKEYでEが多い。
親会社のアサヒビールの関係で、置いてあるのだろう。

15分前まで同じ「シングルカスク余市10年」を飲んでいたのだが、ラベルを見ると全く同じだし、時期的にもしかしたらマイウイスキーの残り?な気もする。。。
15mlで1,300円なので、720mlのウイスキーだと48杯取れる。となると、1瓶が工場価格で62,400円だ。かなり高価である。自分のマイウイスキーもこの価格になるね。

どちらにしろこの樽は一期一会だ。飲んでみるしか無い。
一口飲んでみて、うーんやっぱり先ほどのマイウイスキーとあまり変わらない。ウッディな感じはするものの可も無く不可も無く少々特徴にかける感じだ。先ほどしこたま飲んでいただけに、感動が少なくなっていたのかもしれない。飲み過ぎはいけないね。

もうひとつがこちら余市10年である。懇親試飲会の終了間際に、本日から解禁とのことで紹介があった。メニュー表には無い裏メニューである。一応数量限定で販売されているので、飲もうと思えば飲めるのだが、流通量が少なく貴重だ。工場価格600円とお得な感じである。5年前は旧ラベルのデッドストックがひっそりと売られており、ページの後ろに目立たぬよう400円で売っていた。当時お店の方に尋ねたら、もちろん終売しており分かる方にだけ販売しているような説明だった。
余市10年は10年前のマイウイスキーのお土産でも貰ったし、色々な節目に記念に飲んだりしていたので、思い出深いウイスキーである。5年前に頂いたときは、いろいろな思い出が蘇ってきて、ちょっぴり目頭が熱くなってしまったものだ。

楽しみに一口飲んでみると。。。
うーん、なんかちょっと違う。10年のヴィンテージの入ったウイスキーは、最低限10年寝かせた樽を使用しているのだが、逆に言うともう少し長い間寝かせた樽も含まれており、これがアクセントになっていたりする。おそらくだけど昔の余市10年とは違い、10年目の樽だけで作ったように感じる。少々若い感じで若干味のまとまりに欠ける感じがした。樽不足の状態だと、おそらくこれが限界なのであろう。個人的には全く別物で、これを飲んでしまったら逆に昔の余市10年が恋しくなってしまった。。。
昔の余市10年が出るとしたら、あと20年はかかるのかもしれない。

再度「ニッカミュージアム」の見学を最初から楽しんだ後、余市蒸溜所から離れることとした。
後ろ髪引かれる位が丁度良いのである。なんだかんだ言って、また訪れたいお酒の工場の一つだ。

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