西川口 GROW BREW HOUSE(グロウブリューハウス)

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西川口にあるGROW BREW HOUSEへ勧められて立ち寄ってみた。
居抜きでは無いと思うのだが左側のガラス扉に「近藤材木店」の面影が残っている。消さずに、そのままなのが風情があっていい。なるべくお金をかけずにリノベーションしたのであろう。
立ち寄った時間は18時頃だったのだが既に満席だった。若者が多く少々入りにくかったのだが右奥を詰めて頂いて貰ってなんとか入店する。
お客同士の距離は近いのだが気になるほどでは無く、それがまた良いのかも。とても活気がある感じだ。すぐに打ち解けそうである。
真ん中にあるテーブル代わりのイチローズモルトのウイスキー樽が非常に気になる。頂き物だそうだ。

タップは6つなので、お店のサイズからすると標準的だ。全部立席なので回転も良さそうな感じ。長居は禁物である。
カウンター上部に黒板があるのだが、もの凄い違和感。情報がとてもマニアック。
クラフトビールのお店にはABV(アルコール度数)やスタイルの記載は普通だ。これにIBU(苦味の単位)やSRM,EBC(色見)なんかを提示しているところは親切だったりするのだが、全く記載が無い。
その代わりに、モルト、ホップ、ビール酵母の記載がある。この表記は初めて見た気がする。
お店の方に伺うと、本日は4~6がお勧めとのことだ。
「4.NK GOLD」を注文する。自分の場合はまず1杯目はラガータイプから頂くことが多い。
スタイルはヘレスと記載があり、ホップはハラタウを使用していることからミュンヘンタイプのドイツビール風なのであろう。
一応そこまでは想像が付くのであるが、普通の方でも今時はそこまで知っている物なのだろうか?
ビールスタイルはともかくホップや酵母の種類とかまで普通知らないと思うんだけど。。。
ただマニアにはたまらない表記であることには間違い無い。

ちょうどオーダーが分かれた。左から4,5,6のビールである。
注ぎ方は丁寧で完璧だ。泡の感じがクラフトビール専門店のそれである。フェスのバイトでは無理だろう。
そして一般的なビールに比べて少々温度が高めなのが良い。
自分がオーダーした「4.NK GOLD」は一気に飲み干してしまった。大変美味しい。
思ったより苦味は少なく、フルーティーなラガービールだった。

よくよく話を伺うと、ここはマイクロブルワリーだった。全く知らなかった。
ちょっぴりマニアックな話をしていたら「どうぞ中を見学していってください!」と勧められて見学させて貰った。

マッシュタンとか、この距離で見せていただいたのは初めてだ。ガラスの向こうで見えるのが普通。
雑菌とか入らないよう気をつけながら見学する。
タンクは今まで見た中で一番小さい。内部も非常に狭い感じだ。「作っては提供する」を繰り返しているのだろう。休む暇が無さそう。
もろもろ説明していただいたが、機材は特注ではなさそうなもののの細かい話は企業秘密がありそうなので控える。

自分の席の50cm後ろに無造作に積まれているモルトに気がつく。
なるほどインテリアでは無く本物の材料である。この量でも、とても中には置けない狭さだ。
やっぱりというか「CRISP MART」を良く使用しているらしい。常陸のネストの工場に比べるとさすがに小さい。25kgしかない。
お店の人によると使いやすいみたい。ビールでもウイスキーでもスタンダードなのだろう。

こちらのお店はクラフトビールが好きであれはお勧めのお店だ。
似たビールはあるかもしれないが、全部ここでしか飲めないビールである。
少量生産のため同じ味になることは難しく、おそらくは一期一会のビールになるだろう。そのため何度伺っても楽しめそうだ。
量り売りも対応しているとのことで、事前にグラウラーを用意すれば入れて貰えるとのこと。
できれば少々ビール製造の基本を勉強してからの方がより楽しめるだろう。
何も知らずに伺ったが、非常に記憶に残った。近いうちにまた是非再訪したい。

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