ショートカットキーの今昔

この記事は約2分で読めます。

PCの中級者以上を名乗るのであれば、ショートカットキーを駆使できるのは普通だろう。基本的なところであれば、CTRL+Cはコピーだし、CTRL+Vはペーストだ。このショートカットキーはWindowsであれば、ほぼ全てのアプリで同じである。

MS-DOSの時代も当然あったが、ソフトウェアによってバラバラだった。ほとんどのアプリで統一だったのは[ESC]キーでメニューが表示されること位だろう。文字列のコピーを行うにも少々面倒で、[ESC]キーでメニューを開き、コピー開始を選んでカーソルで範囲指定をして[ENTER]キーを押し、コピー先で再び[ESC]キーでメニューを開きペーストを選んだ。カーソルからメニューを選ぶことができたが、ショートカットメニューとして[C]キーを選ぶような感じだ。今のようにCTRL+Cのようにワンアクションでは無く、2アクション以上が必要だった。どちらかというとよく使う機能はショートカットキーでは無くファンクションキーが用意され、こちらが多用されていた。今はファンクションキーを使うのは日本語変換時くらいだろう。最近はファンクションキーが用意されているアプリケーションも少なくなってきた。

テキスト編集用のエディタはもう少し考慮されていたが、やっぱりソフトウェアごとにバラバラだった。ダイヤモンドカーソルと呼ばれCTRL+E,S,D,Xでカーソル移動をする機能だけは共通化されていた。左手だけでカーソルが移動できるため、人によっては非常に便利だったのだが、完全に廃れてしまった。Windowsになると別機能に割り当てられているため、利用できなくなってしまったのが正解かも知れない。

今でも変わらないのが、コマンドライン(コンソール)で使用するCTRL+Cだ。こちらはコピーでは無く中断である。動作中のバッチファイルやプログラムを終わらせるために使う。

ping -t 127.0.0.1

みたいな感じでコマンドを打つと延々とpingを続ける。これの終了がCTRL+Cだ。DOSの時代から変わらない。他に終了させるメニューが無いからなのだけど。
今となっては[X]で終わってしまう方の方が多いかも知れない。

DOSとWindowsのショートカットキーで大きく意味が変わったのがCTRL+Cだろう。

コメント