自宅にあるウイスキーの古酒だ
このウイスキーは1986年~1989年頃にかけて発売されたもので、ボトルネックにある「特級」の表記が今となっては珍しい。
1989年までのウイスキーは「特級」「一級」「二級」に分かれていた。
ただ特級とは言っても原酒の割合は30%以上だ。一級は5%、二級に至っては入っているかどうかも疑わしいレベルだ。
古いお酒ほど美味しくなるという話があるが、瓶に入ってしまえば何も変わらない。熟成される訳では無いので、むしろ少しずつ劣化してしまう。
このウイスキーは当時としては高級だったのは間違いない。お父さん達の憧れのお酒だ。その当時の人にとっては大変美味しかったであろう。
ただ今のウイスキーだと残念ながら角瓶クラスでしかないと感じる。昔を懐かしんで飲むものだ。
なんとか美味しいウイスキーを世に出したい。そんな心意気を感じるウイスキーである。
このウイスキーは、ストレートや水割りよりもハイボールにした方が良い。もったいないと感じる方もいると思うが、コーラ割りが一番美味しい。普通に飲むと少々アルコール臭さが残るのだ。
このウイスキーは今でも古酒として手には入るが、そこそこの値段はする。
ただ値段ほどの味はしないと感じるが、誰でも飲んでみないと分からない物だ。
こういった時代を得て、今の美味しいウイスキーができあがった訳である。
流通しているボトルは段々と少なくなるわけで、見かけたときは是非手に入れて楽しんでいただきたい。
1989年はまだ未成年だった。
なぜ懐かしいと感じるのかは、今でも謎である。
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