前編の続きである。
蔵開きだが、ほぼ電車が沢井駅へ到着する時間に合わせてピークが来る。9:16着は「ホリデー快速おくたま号」が新宿から青梅間を走るので最も混雑する。だいたい9:20までには試飲会場を後にして次のスポットに移動した方が良い。
会場はこんな感じだ。当日は人が多すぎて、うまく写真が撮れない。平日で何でもない日に見学に行ったときの写真だ。写真の酒林(杉玉)が茶色なのでわかるだろう。非常に閑散としているが、ここが祭りになるのだ。奥に見える車やパレットは、当日は片付けてあり無い。
こんな感じで緑の酒林になったら、新酒完成のお知らせである。最初の茶色の酒林は初秋の頃で「ひやおろし」がおすすめの季節だった。
会場での試飲を終えると、ほとんどの人は「利き酒処」に向かう。9:10頃にはもう満席だ。日本酒の試飲がほぼ原価で楽しめる。ただこちらは初めての方向けで、何度も訪れている人は「豆らく」下に向かう。古酒の試飲とおつまみが頂けるのだ。古酒は「利き酒処」では見たことが無いので珍しいのである。
数人しか座れない特等席を確保して、「壷禄」と「蔵守2013年」を頂いた。両方とも300円だ。
「壷禄」は20年以上貯蔵した吟醸酒で、甕に入っていて3升(5400ml)で33,000円で販売されている。柄杓で掬って入れて貰える。なかなか頂けないので興味がある人は是非のんで貰いたい。
ほとんどの人は気がつかないが「蔵守2013年」は見学コースで実は見ている。
ここだ。ちなみに写真は別日で撮影したものだ。年が違うので微妙に味が違うはずなのだが毎年そこは分からない。。。
両方とも古酒特有の熟成香を楽しめる。
毎年のことだが、試飲会場は戦闘態勢になるためか、日本酒なのに「スピードポーラー」が装着されている。
こんな感じのグッズだ。こちらはカクテル作りなんかでプロのバーテンダーが使うものだ。液体と空気の取り入れ口を分けることにより、格段にお酒を入れやすくするものだ。特に計量が必要なときに威力を発揮する。
もちろん自宅にもあったりするが、洗うのが面倒なのでカクテルパーティーとかする時以外に使用したことが無いし、ましてや日本酒の瓶に取り付けたことも無い。澤乃井ではプラスチック製を使用していた。見栄えが良いのと液体の状況が良くわかる。ちなみに自宅はステンレス製を使用している。匂いが残ることがあるためである。
そんな感じで大量の人を捌いている。風情は無い。
会場の澤乃井を中心に約15分おきに巡回バスが走っている。玉堂美術館と別会場の朱とんぼに移動するためだ。酒蔵は「お酒を楽しむところ」だが朱とんぼは「祭りを楽しむところ」である。朱とんぼ会場で楽しむためには9:45のバスがギリギリで、10:00のバスだと席が取れない。10:30のバスだと立ち席のテーブルの確保もままならない程だ。一応10:00から店が開くことになっているが、それより早く開いている。安全確保のために、やかんに入れた「和らぎ水」を配る人が配置されているのだが、11時を過ぎると倒れる人がでてくる。そして救急車もやってくるのだ。
12時を過ぎると「謎のサンバ隊」ショーが始まるので最高潮になるのだが、今年は開催されなかった。残念ながら退散した。
毎年楽しみにしているのは、「豆らく」下のガシャポンだ。澤乃井グッズや幻のお酒なんかが当たる。毎年100円玉不足で両替もままならないので、今年は財布にパンパンになるほど100円玉を用意してみた。補充のタイミングもあるので数回に分けて楽しんだ。
そしたら今年はこんな感じだ。
段ボールに入ったガシャポンを手づかみするという、非常にアナログだった。これはこれで面白い。今年の戦利品はこんな感じだ。
はずれ商品は缶バッチだ。とっくり、おちょこ2つ、酒の字ミニバックである。今年も「幻のお酒」は当たらなかった。。。
色々と今年も楽しかったので、来年もまた訪れたい。
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