万が一、情報漏洩などがあったら、ニュースになるかもしれない企業に勤めている。
役員にはありとあらゆる迷惑メールや詐欺メールが到着しているのは普通だ。
情報システム部門にいるのだが、そんなメールが届かないように努力はしているのだが、それでも届いてしまうのは、正直やむを得ないとは思っている。
そんな中、とあるメールがSPAM扱いにならず役員に届いてしまった。
内容の省略だが「あなたについて、会社の秘密命令でハラスメント調査をしたが、あなたはハラスメントに該当する行為を行った。行為としては軽微なので50万円でハラスメント行為については秘密にしますが、どうしますか?」という内容だった。
当時は役員については個人情報が公開されているのは普通だったので、特段気にしてはいなかった。
その為、受け取った役員はもちろん無視した。ただ気持ちが悪いので同僚の役員に雑談として相談したのである。
たまたま役員会で、おぉ!俺も届いた!と賑やかな雑談が始まった。風通しの良い会社なので笑い話で済んだ。社長には社命として依頼している形なので届いてはいない。ちょっと話について行けなくてさみしい感じだ。でも問題はここからだ。
先のメールで50万という金額が提示されていたが、届いた役員ごとに微妙に金額が違うのである。
このメールより安い金額の役員もいれば高い金額の役員もいる訳である。
かなり、どーでもよいことで役員会は紛糾した。
えっ俺の方が安いの?という役員もいれば、思いがけず高い役員もいるわけである。
SPAMメールは適当だと思うのだが、それが問題らしい。。。
そんなどーでもいいことで役員会はかなり長引いた。。。
是非詐欺メールは、適切な金額を提示してほしいものだ。日本的な金額提示は大事である。
仮に詐欺にあっても会社としては知ったことでは無い。
もしかしたら詐欺メールの「日本的マナー講師」になれるかもしれない。
と思った瞬間だった。
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