20世紀からいつの間にか業態が変わったのがソフトバンクだ。
普通の人は携帯電話会社のイメージが強いと思うけど、個人的にはソフトウェア卸業の方がイメージが強い。
ソフトウェアを購入する事があると思うけど、今においても実はソフトバンクはかなり強い。販売業者の卸元がソフトバンクで、今だとSB C&S株式会社が担っている。ちなみに法人用携帯電話も扱っていたりする。
ソフトウェアの販売促進のために、出版事業もやっていた。
今思うとかなり尖った雑誌を販売していて、NECのPC向けだとか、富士通のPC向けだとか、メーカーに限定したPC雑誌を毎月いくつか販売していた。
当時はまだネットの普及前で多くの情報はPC雑誌から手に入れていたものだ。
メーカーに限定したPC雑誌だったので広告もまたマニアックだった。
巻頭数十ページは広告なのだが、新製品情報はここが一番早いわけでワクワクしたものである。今思うと雑誌等で広告をきちんと見ていたのはPC雑誌位のものである。アイ・オー・データ機器やBUFFALO(当時メルコ)は常連の広告主で、こちらもまた尖った製品を多く出していたものだ。
自分は当時NECのPC-9801シリーズを使っていたため「Oh!PC」という雑誌を毎月買っていた。
当時ソフトバンクと言えばこのロゴで雑誌にももちろん印刷されていた。
NECの98シリーズの終焉に伴い、残念ながら21世紀を迎えること無くこの雑誌も休刊となってしまったがさみしく思った物である。この雑誌の休刊とともに通信会社への転換が急速に進んだと思う。
当時、検索エンジン以外に雑誌での紹介はSEO対策として抜群の効果があった。1998年に当該雑誌に紹介されたことがあるが、1ヶ月くらい驚くほどのアクセスがあったものだ。その他2誌にも紹介された事はあるが「Oh!PC」での紹介効果は桁が違った。
今は雑誌は驚くほど冬の時代を迎えている。ほとんどの方が無料のネットニュースで十分な訳で今から売り上げが増えることは無いだろうと思う。ただ内容の質については紙媒体の方が遙かに上だった。やはりお金を払って得る情報というのは違う物なんだと最近痛感した。
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